毎年毎年なんやかんやとブツブツ文句言いながら結局先延ばしにして、あー面倒くせーあぁー面倒くせーよー、なんてうだうだしてはだらだらしてしまいます。
いつもいつも花粉症とともにやってくる、そう、それは、確定申告。
切羽詰まらないと腰が上がらないのは、昔から。
というか、切羽詰まれば本領発揮。本領以上の力も発揮。
なんとかどうにか気持ちを奮い立たせ、デスクに向かったところ、予定していた日程よりも早めに経理処理終了。
うーん、さすが私なのでございます。
ていうか、毎年毎年おんなじことを繰り返すうち、要領を得てしまったらしく、これといったミスも無くサクサクと出来る、出来てしまう。
ていうかというか、こうやって出来てしまうから、毎年毎年やらなきゃいけないことを後回しでギリギリにならないとやらない、なんてことになってしまうんじゃねーの？
こうなるともう、先延ばしになってしまうのは、決して私だけのせいではない。うんうん。
ギリギリでやり始めたりなんかすると絶対に間に合わないとか、何かしら不具合が起きるとか、そんなことがあれば私だってちゃんとあらかじめこまめに普段からきちんとやりますよ、そりゃあそうしますよ、しますとも。
先延ばし、なんてそんなだらしないことなんかしませんよ、しませんとも。
でも、出来ちゃうんだもの。
こなせちゃうんだものーーー！
あ、どーも。
私です。
確定申告、済ませました。
我が家の場合、税理士を雇う程の余裕はございません。
だからと言って、税金の計算や申告書作成なんてしち面倒くさいこと、自分では出来ません。
なので、某会に所属しておりまして、そこで全部お願いしております。
今回担当してくれたのは、20代の青年。
なんとなく頼りなさげ、着ているスーツのサイズも合ってないような感じ。
何て言うか、仕事は黙々とこなすけど愛想は決して良くはない感じ。
どうやらまだこの仕事を始めて日が浅いのか、数字の入力ミスをしたり、入力欄そのものを間違ったり、こちらが説明したことがちゃんと伝わってなかったり。
そもそも作業始める時に必要なPC画面がちゃんと立ち上がらず、別の職員がやって来てあっちクリックこっちクリックしてやっと始まったし、最初からなんとなーく嫌な予感。
若者の作業する姿を見ながらもやもやする私。別の担当者が良かったなぁー、隣のデスクには何年か前に担当してくれた男性職員がいるじゃん、その人の時はサクサクやってくれたよなぁー、目の前の若者はまたなんか考え込んでるよ、今度はなんなんだよ、早くしてくれないかなぁー。
そんな私をよそに、若者はバタバタしてる訳でもなく、すごくじっくりと私のまとめた数字を確認しては更にものすごくじっくりと考えながら数字をPCに入力。
あまりにも時間をかけるので、もしや私の方に計算ミスや記入ミスがあったのかとちょっと心配になるくらい。
私の書類にわかりにくいことがあるならちゃんと説明するから訊けよ、ひとりで黙って考え込むなよ、こっちが不安になっちゃうじゃん、と思っておりました。
毎年、申告書作成を担当する人は変わるけど、皆さん私に質問したり書面でわかりにくいことがあれば私から説明をしたりして、間違いがないことを確認の上でPC入力をされている。
これといって難しい経理処理のない我が家、よっぽど例年と違う数字の増減があるとかその年に限って複雑な処理が発生しているならまだしも、毎年そんな変化もないので、我が家の確定申告には毎年そんなに時間もかからない。
ところが、今年はやたらと時間がかかっている。
やっと最終的なプリントアウトの段階になったところ、プリントされた書類と画面を見てまた何か考える若者。
何だよー、何かあるなら言ってくれよー、と思いながら若者を見ていると、その書類をデスク横の段ボールに入れ何か入力してもう一度プリントする若者。
お前のミスか、お前が何か入力ミスしたんだよな、だったらそう言えよ、間違えたようなので再度やり直しますねとかなんとか言えよ、こっちは黙ってただ待ってるんだよ。
しかし若者はちっとも慌てている風でもなければ、私を更に待たせることになったことに対して焦ってる風でもなんでもない。まったくペースを崩さない。
社会保険はこれですか？
私の持参した書類を見ながらそう聞いてきたので、生保と国保と年金ですと答えながらそれらを渡すと、かしこましました、ときちんと言う若者。
受け答えはちゃんとしてんだよね、こっちからこれはこうですって説明した時もちゃんと返事してはいるし。
なんて言うか、今時の子ってやつなの？わからんけど。
なんでもいいけど、間違いのないようにやってくれればいいんだけど、かなり時間はかかってるけどもうそれはいいよ、ミスをしても何も言わずにやり直したりしてるけどそれももういいよ、初めは私の準備したものに間違いがあって計算が合わなくて考え込んでしまっていたのかと思ってたけどどうやらそうじゃなくてとにかく黙々とじっくりとってのがやり方なんだよね、わかったよ私は待つよとにかく待たせていただきます。
私よりも後に隣のデスクに座った自営業者のおばあちゃんは既に終了して次の人がもう座ってるけどね、いいよ、いいですよ、時間かかってもいいからとにかく正確な申告書を作りましょう私たちは。いや、お前が。
医療費控除が昨年はあったようですが、今年はありますか？
10万円越えてないんですよー、もうちょっとだったんですけどね。猫を含めてもいいなら軽く越えるんですけど。
と、これもまた毎年(わたし的に)恒例となっている猫話を軽く絡めてみる。
猫も扶養家族にしてくれればいいんですけどねー。
惜しかったですね、猫も扶養家族にするべきですよね。
え？
今、喋ったのはお前か？
若者に目を向けると、にこにこしているではないか。
な、なんだとーーー！
若者よ、お前、猫話に乗っかったのか！
毎年毎年、扶養家族は他に居ませんね？の質問に、猫が居ますけど、と答えては軽くスルーされてもめげずに翌年も翌々年も同じように答えてきた私に、猫の医療費を含めて控除できればいいですよねと答えてくれたのかーーー！
しかもにっこりとーーー！
若者よ、お前はいい奴だーーー！
仕事は遅いけど、それは丁寧にひとつひとつこなすから(ということにする)！
だってまだ新人(たぶん)だから、そこのソフトに慣れてないだけ(おそらく)！
数字だけを見ていれば済む仕事だろうから人とは喋んなくていいかもと思ってこの仕事を選んだ(推測)けど、結局は人とこんなにも接することになるとはとこの仕事を選んだことを少し後悔してる(何もかも推測)んだよね！
でもね若者よ、結局はどんな仕事も人とは触れ合うのよ、きっと慣れるよ、大丈夫さ君は。
なんたって、猫、飼ってるだもんね！
(8歳と6歳の猫を飼ってるとのこと)
猫飼ってるなら◯◯さん(←若者)はきっといい人ですね。
そう言うと、猫飼ってる人に悪い人は居ませんよね、と微笑みながら答える若者。
猫飼ってる、というだけで何かが通じあった私と若者。なんて単純なのでしょう、猫飼いってば。
そんなこんなで作業も最終段階になってやっと会話らしい会話が成立！
というね、そんな話。
人間って……
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☆もうひとつのトヨの『今日も眠いです』
いつもいつも花粉症とともにやってくる、そう、それは、確定申告。
切羽詰まらないと腰が上がらないのは、昔から。
というか、切羽詰まれば本領発揮。本領以上の力も発揮。
なんとかどうにか気持ちを奮い立たせ、デスクに向かったところ、予定していた日程よりも早めに経理処理終了。
うーん、さすが私なのでございます。
ていうか、毎年毎年おんなじことを繰り返すうち、要領を得てしまったらしく、これといったミスも無くサクサクと出来る、出来てしまう。
ていうかというか、こうやって出来てしまうから、毎年毎年やらなきゃいけないことを後回しでギリギリにならないとやらない、なんてことになってしまうんじゃねーの？
こうなるともう、先延ばしになってしまうのは、決して私だけのせいではない。うんうん。
ギリギリでやり始めたりなんかすると絶対に間に合わないとか、何かしら不具合が起きるとか、そんなことがあれば私だってちゃんとあらかじめこまめに普段からきちんとやりますよ、そりゃあそうしますよ、しますとも。
先延ばし、なんてそんなだらしないことなんかしませんよ、しませんとも。
でも、出来ちゃうんだもの。
こなせちゃうんだものーーー！
あ、どーも。
私です。
確定申告、済ませました。
我が家の場合、税理士を雇う程の余裕はございません。
だからと言って、税金の計算や申告書作成なんてしち面倒くさいこと、自分では出来ません。
なので、某会に所属しておりまして、そこで全部お願いしております。
今回担当してくれたのは、20代の青年。
なんとなく頼りなさげ、着ているスーツのサイズも合ってないような感じ。
何て言うか、仕事は黙々とこなすけど愛想は決して良くはない感じ。
どうやらまだこの仕事を始めて日が浅いのか、数字の入力ミスをしたり、入力欄そのものを間違ったり、こちらが説明したことがちゃんと伝わってなかったり。
そもそも作業始める時に必要なPC画面がちゃんと立ち上がらず、別の職員がやって来てあっちクリックこっちクリックしてやっと始まったし、最初からなんとなーく嫌な予感。
若者の作業する姿を見ながらもやもやする私。別の担当者が良かったなぁー、隣のデスクには何年か前に担当してくれた男性職員がいるじゃん、その人の時はサクサクやってくれたよなぁー、目の前の若者はまたなんか考え込んでるよ、今度はなんなんだよ、早くしてくれないかなぁー。
そんな私をよそに、若者はバタバタしてる訳でもなく、すごくじっくりと私のまとめた数字を確認しては更にものすごくじっくりと考えながら数字をPCに入力。
あまりにも時間をかけるので、もしや私の方に計算ミスや記入ミスがあったのかとちょっと心配になるくらい。
私の書類にわかりにくいことがあるならちゃんと説明するから訊けよ、ひとりで黙って考え込むなよ、こっちが不安になっちゃうじゃん、と思っておりました。
毎年、申告書作成を担当する人は変わるけど、皆さん私に質問したり書面でわかりにくいことがあれば私から説明をしたりして、間違いがないことを確認の上でPC入力をされている。
これといって難しい経理処理のない我が家、よっぽど例年と違う数字の増減があるとかその年に限って複雑な処理が発生しているならまだしも、毎年そんな変化もないので、我が家の確定申告には毎年そんなに時間もかからない。
ところが、今年はやたらと時間がかかっている。
やっと最終的なプリントアウトの段階になったところ、プリントされた書類と画面を見てまた何か考える若者。
何だよー、何かあるなら言ってくれよー、と思いながら若者を見ていると、その書類をデスク横の段ボールに入れ何か入力してもう一度プリントする若者。
お前のミスか、お前が何か入力ミスしたんだよな、だったらそう言えよ、間違えたようなので再度やり直しますねとかなんとか言えよ、こっちは黙ってただ待ってるんだよ。
しかし若者はちっとも慌てている風でもなければ、私を更に待たせることになったことに対して焦ってる風でもなんでもない。まったくペースを崩さない。
社会保険はこれですか？
私の持参した書類を見ながらそう聞いてきたので、生保と国保と年金ですと答えながらそれらを渡すと、かしこましました、ときちんと言う若者。
受け答えはちゃんとしてんだよね、こっちからこれはこうですって説明した時もちゃんと返事してはいるし。
なんて言うか、今時の子ってやつなの？わからんけど。
なんでもいいけど、間違いのないようにやってくれればいいんだけど、かなり時間はかかってるけどもうそれはいいよ、ミスをしても何も言わずにやり直したりしてるけどそれももういいよ、初めは私の準備したものに間違いがあって計算が合わなくて考え込んでしまっていたのかと思ってたけどどうやらそうじゃなくてとにかく黙々とじっくりとってのがやり方なんだよね、わかったよ私は待つよとにかく待たせていただきます。
私よりも後に隣のデスクに座った自営業者のおばあちゃんは既に終了して次の人がもう座ってるけどね、いいよ、いいですよ、時間かかってもいいからとにかく正確な申告書を作りましょう私たちは。いや、お前が。
医療費控除が昨年はあったようですが、今年はありますか？
10万円越えてないんですよー、もうちょっとだったんですけどね。猫を含めてもいいなら軽く越えるんですけど。
と、これもまた毎年(わたし的に)恒例となっている猫話を軽く絡めてみる。
猫も扶養家族にしてくれればいいんですけどねー。
惜しかったですね、猫も扶養家族にするべきですよね。
え？
今、喋ったのはお前か？
若者に目を向けると、にこにこしているではないか。
な、なんだとーーー！
若者よ、お前、猫話に乗っかったのか！
毎年毎年、扶養家族は他に居ませんね？の質問に、猫が居ますけど、と答えては軽くスルーされてもめげずに翌年も翌々年も同じように答えてきた私に、猫の医療費を含めて控除できればいいですよねと答えてくれたのかーーー！
しかもにっこりとーーー！
若者よ、お前はいい奴だーーー！
仕事は遅いけど、それは丁寧にひとつひとつこなすから(ということにする)！
だってまだ新人(たぶん)だから、そこのソフトに慣れてないだけ(おそらく)！
数字だけを見ていれば済む仕事だろうから人とは喋んなくていいかもと思ってこの仕事を選んだ(推測)けど、結局は人とこんなにも接することになるとはとこの仕事を選んだことを少し後悔してる(何もかも推測)んだよね！
でもね若者よ、結局はどんな仕事も人とは触れ合うのよ、きっと慣れるよ、大丈夫さ君は。
なんたって、猫、飼ってるだもんね！
(8歳と6歳の猫を飼ってるとのこと)
猫飼ってるなら◯◯さん(←若者)はきっといい人ですね。
そう言うと、猫飼ってる人に悪い人は居ませんよね、と微笑みながら答える若者。
猫飼ってる、というだけで何かが通じあった私と若者。なんて単純なのでしょう、猫飼いってば。
そんなこんなで作業も最終段階になってやっと会話らしい会話が成立！
というね、そんな話。
人間って……
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